コピー用紙の原料供給会社を視察してきました。
今回はコピー用紙の原材料供給会社を訪問し、現場でどのような管理が行われているのかを確認し、今後の具体的なオペレーションについて打ち合わせをしてきました。
■植林木のパルプ材を工場に運ぶトラック
伐採地から、伐採した植林木をパルプにする工場へ運び込むトラックです。トラックのボディには登録された管理ナンバーがあり、搬入されるパルプ工場では提出される数種の書類とともに、トラックの管理ナンバーを確認し、管理システムへ登録していました。
■アブラヤシのプランテーション
原材料供給会社が管理している植林地に向かうまで、延々とアブラヤシのプランテーションが続く場所があります。アブラヤシは植栽後4~5年で初めての収穫期を向かえ、その後20年以上継続的に収穫が可能なので、換金作物としてインドネシアでも拡大しているようです。
天然林を伐採し、アブラヤシを植林していくことも多いようで、森林伐採には大きな脅威となっているそうです。暗くなってからみるとかなり気味が悪いです。
■アカシアの植林地と泥炭湿地
原材料供給会社が事業権を保有する赤道直下の植林地の景色です。
ここはもう自然林ではなく、植林が2回目以降のローテーションに入っている土地なので、同じ木が整然と並ぶ不思議な景色です。このアカシアが紙製品の原材料となっています。雨季になると道路の状態も悪くなるため、整地も定期的に行っているそうです。
この写真は「泥炭湿地」と呼ばれる場所です。
政府から産業植林の事業権が正式に交付されている場所であり、操業としては合法ですが、泥炭湿地は保護価値も高く、開発する際に多量のCO2を発生させる可能性があると言われているため、今回のプロジェクトの対象地からは除外する形で進めています。
■年間1億8千万本の苗を育てる
原材料供給会社が運営する育苗施設です。
年間1億8千万苗を生産しており、ここで働く約500名は、近隣のコミュニティの方々だそうです。成長率の高い木や病害虫に強い木を研究する研究所も併設されていました。
原材料供給会社の運営する保護園です。ここでは産業用プランテーションで植林する樹種ではなく、ローカル種や稀少な樹種を植え、育てていくのだそうです。またここでは、保護されたゾウやマレーグマなどの動物の飼育もしていました。
■コミュニティデベロップメントセンターでハチミツ
プランテーションの中では、ハチが巣をつくる大きな木をきちんと残しておくようなルールがあるようです。そのハチの巣から取れるハチミツを試食させてくれました。味は、日本で売っているものとは少々違っていました。
■インドネシアの現地食
海外での食事はとても大切ですが、わたしたちはほとんど工場内の食堂で夜と朝は食べています。
インドネシアではお米をたくさん食べますが、おかずのチキンや野菜もとてもおいしいです。合わない人もいるようですが・・・。