自然発火や焼畑による森林消失を誰が止めるか。
インドネシアでは、農業や自然発火が原因となり、森林火災が発生することを以前の記事で書きました。
その森林火災が自然林や産業用のプランテーション(紙パルプ材を含む)にまで延焼してしまうため、私たちのサプライヤーの関連企業である植林会社が消防隊と設備を持っています。
この写真は森林火災の後です。
アスクルが現地NGOやコミュニティと森林修復再生に取り組むGiam Siak Kecil Bukit-Batu Biosphere(ギアム・シアック・ケチル-ブッキット・バツ保護区)に隣接したエリアです。
数千ヘクタールの自然林が2ヶ月に渡って燃えていたそうです。
手前左側に見えますが、すでにオイルパーム(油やし)の苗が植えられています。
周辺は森林なので、放っておけば火災はどんどん広がります。
焼畑をするひとも、火が広がらないような準備をしているとことはないでしょう。
さて、この火災が拡大するの防いだのは誰でしょうか?
2010年からスマトラ島へ通っていますが、ニッポンでみるような消防署を見たことはありません。
特に、この森の中にはないと思います。
このエリアの火災は地域コミュニティが構成員となる消防隊が消しました。
ronda :パトロール
mayarakat peduli api : 火災を消す社会活動
desa sepaha : セパハ村
編成や教育訓練は、地方政府と植林会社がしています。
つまり、リスクとなりえる行為や人たちを自分たちが受け入れて、雇用を創出し、結果として自然と事業を守っているのです。
こういった活動からも、環境課題とは経済課題が主たる原因であり、解決には何が必要かが見えてきます。
情報をあつめて、主張ばかりしているひとたちが出る幕はありません。
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Shunichiro AZUMA
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