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2015年5月 8日 (金)

Fire tower

1box for 2treesあずまです。
アスクルオリジナルコピー用紙の原材料となるユーカリの植林地には火の見やぐらがあります。
スマトラ島ジャンビ州の植林地では山火事が発生し、特に乾季には多いようです。
山火事は自然に発生するわけではなく、植林地の内外に住む地域住民の焼畑の延焼やタバコの火の不始末が主な原因だと言われています。
一部の団体は、山火事の原因は植林会社による野焼きが原因だと主張していますが、それは誤った理解であり、そもそも野焼きは違法です。植林会社は野焼きはしません。
焼畑は土壌の殺菌と中和を目的とする伝統農法のひとつであり、これを非難することもなかなか難しいのが現状です。
なぜなら、農業も人々が生きるための糧であるからです。
インドネシアのような天候に恵まれた地域では、農業を生活の糧にすることは理に適っています。山の中で勤め口を探すのは困難です。

さて、起きてしまう山火事を発見し、消すのは誰の役目でしょうか。
ニッポンなら消防署ですが、スマトラ島ジャンビ州でも消防署は見たことがありません。
ここでは、植林会社が火の見やぐらを建設し、消防隊を結成して山火事と戦っています。

スマトラ島ジャンビ州の植林会社に通い6年めになりますが、今回初めて火の見やぐらに登りました。
高さ42メートル、手を離せば確実に落ちる構造で、命綱もなしです。
登りたいと言ってしまったことを後悔しましたが、なんとか頂上まで行きました。
100メートルの高さの火の見やぐらもあるので、次回はそれに挑戦です。
事業者は困難に挑戦することが仕事のひとつです。
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We are on the ground.
Shunichiro AZUMA

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