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2010年10月 7日 (木)

フライオーバー(上空からの視察) その2

今回もインドネシア ジャンビ州のフライオーバーをしてきました。
2回目のヘリコプターということもあり、少し落ち着いて視察することができました。その分、さまざまなことを考えさせられる視察となりました。

■ジャンビのアブラヤシプランテーション

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今回もプランテーションと天然林が複雑に入り混じる土地を上空から見て回りました。この景色をみると・・・土地利用に関する法律や現地の方の意識、換金性が高い農作物、生育にとてもよい環境、経済的自立など・・・いろいろなことを考えさせられます。
私たちはこの国でつくられた原材料と製品を日本のお客様に提供している責任から、今回のプロジェクトを通じて、経済的なつながりを活用しながら課題解決をしたいと思っています。

■泥炭湿地の伐採

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右側が天然林、左側が伐採後です。天然林といっても、樹冠(木上部のこんもりした部分)のカバー率によって「森林の価値」に対する見かたが変わるそうで、利用方法や自然保護の観点など、見る角度が違えば主張が変わってきます。写真だけを見ると、単に悪いことをしているように見えるかもしれませんし、実際に様々な主張があることも事実です。しかし、残り少ない天然林を保護していくことの大切さは誰にも共通で理解できることだと思います。

■火事の後の植林地

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ここは1997年に火事が発生し、3カ月間も続いたそうです。その土地の植林事業権を協力会社が取得し、パルプ生産のための植林を2004年から開始したそうで、放置しておくと、また火事が発生する危険性も高いとのことです。
ただ、この土地は「泥炭湿地」でもあり、開発により発生するCO2が課題になっており、植林によってどの程度の吸収が可能なのかを現在検証中だそうです。

■ケーキのような・・・

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産業用植林のプランテーションが地平線まで広がっています。この景色を上空から見ると、わたしたちの生活は天然資源の恵みやそこで働く人たちの労働によって成り立っているのだなあ・・・と実感できます。
自分の目で見て、肌で感じることはとても大切だと改めて感じました。経済と環境の両立は人間の生活への考慮なくして考えにくいです。

■移動手段はヘリコプター

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ジャンビから南スマトラへの移動や上空からの視察に利用したヘリコプターです。長時間乗ると騒音と振動、燃料の匂い、そしてなによりも生産活動ではあるのですが、地球を剥ぎ取っているようにも見える景色を見るのは、精神的にも少し負担を感じます。
南スマトラで降り立った場所は原っぱの真ん中にあるヘリパッドでした・・・。