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2010年12月16日 (木)

森林火災の現場

■火災で焼けてしまった2000ヘクタール

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ここはコミュニティが所有する土地で、換金性が高いアブラヤシを植栽するために焼畑を行ったエリアです。この焼畑が広がり、二次林が約2000ヘクタールも消失してしまい、鎮火するのに約2ヶ月かかったそうです。
一度火災が発生してしまうと、このように向こうが見えないぐらい広大な範囲に影響がおよぶリスクがあるそうです。
火災原因のひとつでもある焼畑は、酸性土壌を中和させるため伝統的に行われている農法ですが、それが原因で発生する火災は、CO2を大量に発生させるだけではなく、近隣諸国に煙害をもたらすなど、大きな問題を抱えています。

■火災現場の後にパームの植林が・・・

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ただ・・・ここに暮らす人たちにとっては焼畑は日々の糧をえるための手段。
すでに換金性の高いアブラヤシがかなりの範囲に植えられていました。
自然と共生していくには、どういった方法が正しいのか、非常に考えさせられます。
根底にあるのは、貧困と教育不足です。