1box for 2treesプロジェクトが変わります
1box for 2trees プロジェクトあずまです。
2010年8月よりスタートし、24ヵ月が経過した1box for 2treesプロジェクトですが実はすでに目的を変更しています。
期間中の現地訪問は十数回となり、様々な現実や現地の声、ステークホルダーの意見などを受け入れ新たなチャレンジをすることにしました。
1box for 2treesプロジェクトの開始時の目的は、私たちが販売し、お客様に使っていただいているコピー用紙が、製造国インドネシアの森林破壊につながることがないように、従来から進めていた調達方針の公開、原材料トレーサビリティ調査に加え、原材料となるアカシア・ユーカリの産業植林がきちんと行われているか、計画通りに生育しているかを現地とのコミュニケーションや訪問を通じて確認するという内容です。
この活動を我々は、"1box for 2trees" という名称をつけて公開し、以下のような簡単な説明文をつけています。
"お客様のお買い物でつながる産業植林を継続しています"
"コピー用紙1箱で2本の産業植林につながるプロジェクト"
自分たちでは、表現には十分注意し、この簡単な説明文に加えて実際行っている具体的な内容をウエブサイトなどで詳しく記載してきましたが、「短くて、シンプルで耳ざわりのいい言葉」を使うことによって、実際の内容と違った理解がされてしまうというケースがおこっています。具体的には、下記のような理解です。
"アスクルは自ら、土地と植林の権利をインドネシアで取得している"
"アスクルは、コピー用紙で失った木の2倍の木を植えて、切らない森林回復をしている"
このような誤解を生むことは、我々の説明不足であったと反省しています。
開始時の目的にしたがって、現在も産業植林の確認作業は継続していますが、ここにきて環境面での課題のみならず、現地インドネシアにおいては我々外国人には馴染みが薄くなかなか理解や判断が難しい、社会面と経済面での課題に直面しています。
具体的には、産業用プランテーションでの活動でも森林修復再生の現場においても、先住民や現地コミュニティとの土地所有をめぐる権利に関する問題が生じることがあり、それらに対する環境NGOの視線も高まっています。よって、これらを我々インドネシアからコピー用紙を購入する企業として、事業を通じてどのように課題解決のお手伝いができるかを考え、いくつかの行動を開始しています。
その新しい目的と行動に合わせて、これからウエブサイトやカタログでの表現を変更します。
まずは、このブログサイトで宣言し、準備を進めます。
判断は一瞬です。
One for the forest and another one for the people.
Shunnichiro Azuma in Tokyo
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