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2012年10月18日 (木)

環境保全と人間の権利

こんにちは、1for2  あずま です。

アスクルオリジナルのコピー用紙には、インドネシア製品のものがあります。

長年、インドネシアから商品を調達し、お客様にお買い上げいただいているという責任から、現在は原材料の確認だけでなく、インドネシアの森林を守るという取組みも始めています。

森林修復再生は、スマトラ島リアウ州ベンカリス地区のブキット・バツという地域で、20ヘクタールという猫の額ほどの面積でインドネシア固有種のジュルトゥンという木を植えて育てる取組みです。

ここでは、森林修復だけが目的ではなく、周辺に住む人たちの生活発展や自然環境の保全をどうすれば両立させていくことができるのか?を考えながら、プロジェクトを進めています。(進んでいるとは言いにくいですが・・・)

この活動は、地方政府の許可の下、現地環境NGOや地域コミュニティ、そして我々ビジネスパートナーである製紙メーカーのサポートも受けながら進めています(前進と後退を繰り返していますが・・・)。

現在の場所に決定する前に、少し離れた別の場所を候補にしていました。

Human_rights

当時も、地方政府トップと現地環境NGOなどと現場を訪問しました。

到着してから、最初は子供たちや女性が集まってきましたが、その後みるみるうちに男性が集まり、様子がおかしくなってきました。

後で聞いたところによると、役人と外国人(ニッポンジン)が来たことで、自分たちの土地や権利が奪われてしまうのではないかという懸念があり、騒ぎに発展したとのことでした。

政府から交付されたライセンスを持つ土地にも、既に人が住んでいて村があります。

国立公園に認定されている土地にも、既に人が住んでいたり、違う島から移民がきます。

森にある木々はお金になり、恵まれた自然環境から土地は、農作物を育てます。

環境保全は必要ですが、人間の権利とどうやって折り合いをつけるか、これはとても難しく、決定的な処方箋はまだありません。

現場でたくさんの人たちが、格闘しています。

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Shunichiro AZUMA

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