Life in Jungle : Eucalyptus Plantation for Pulpwood in Jambi
2010年8月からスタートした、アスクルのインドネシア製オリジナルコピーペーパーの原材料を最上流から確認する取り組み、"1box for 2trees" は2年4ヶ月が経過しました。
「広大な産業植林の現場のほんの一部を見るだけで、本当に効果があるのだろうか」
「よい部分だけしか見れないのではないだろうか」
「進めていく中で、外部からはどんな意見がでるのだろうか」
「お客様や社会の理解を得ることはできるのだろうか」
書ききれないくらいの不安と、十分な準備がない中で離陸したアスクルのプロジェクトですが、現場へ通うことと好意的な意見だけでなく、否定的な意見にも耳を傾けることでたくさんの経験ができました。
また、2011年からは森林修復再生のプロジェクトを立ち上げたことにより、インドネシアにおける土地の所有や利用を巡る権利と人間の生活の関係を学ぶこともできました。
産業植林の話しに戻ると、最初の植林現場への訪問と植樹は、2010年10月5日でした。
▲私の手元にある小さな緑が、ユーカリの苗です。高さは15センチほどでしょうか。
▲植えた場所の全景はこんな感じです。
知らないひとがみたら、グロテスクな景色かもしれません。木が切られて裸地なのですから。
「自然林の皆伐現場」 「森林破壊の現場」 という写真説明をつけるひとも世の中にはいますが、これは植林された森を収穫した跡地です。ここにまた植えて、木を育て収穫して、また植えるのです。産業植林が正確に伝えられ、理解されることはとても難しいと感じます。
▲2012年12月4日、2年2ヶ月経過するとこうなりました。
ニッポンジンから見ると、もう立派な森ですね。
▲この木の外周は10.9センチ、高さは14.4メートルでした。
▲12月は雨季にあたるため、青空にはなかなか出会えませんが、この仕事場の景色が私はとても好きです。
「2015年にはこの木を切りに来い」 とこの地域の責任者に言われたので、切りにいきます。
切ってパルプ材にするために植えているのですから。
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Shunichiro AZUMA in Tokyo
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