インドネシアの紙パルプ産業と森林保護の新しい歴史になるか?
1box for 2trees project あずまです。
6/4~8まで、私たちのサプライヤーが5/16に発表した自然林の保護に関する宣言の詳細と現在までの進捗を確認するために、インドネシア ジャカルタへ出張してきました。
彼らの宣言は、インドネシア政府から自社が産業用のプランテーション経営の権利を受けている自然林について、一旦伐採を停止するというものです。そして、同エリアにおいて国際的に評価が高い基準をもって第三者が森林の評価を行い、その結果保護価値が高いと結論づけられた場所について保護を行うということです。
エリアについては、日本語でいうところの、直接/間接という区分けがあり、直接地域は自社資本のため即座に伐採停止と評価作業に入っていますが、間接地域については、サプライヤーのサプライヤーつまり他社ということになりますので、合意と実行が段階的に行われるということです。
この宣言については、様々な評価がありますが、我々バイヤー企業としてはスピード感と実行と情報公開、特にすべてに関して「透明性が大切である」という要求をあらためてしています。
今までの歴史や経験上、宣言がされても、現場にまで浸透させることが難しいこと、マネジメントの難しさ、オペレーションの精度を上げて維持管理する難しさ、地域経済やコミュニティとの利害関係・・・など難しい課題が山積していると考えています。ただ、自然林伐採に関して彼らを取り巻く状況は以前とはかなり違いますので、宣言することはとても大きな判断だと考えています。
そして評価の結果、どれくらいの新たな保護すべき森林の面積があがってくるのでしょう。
全体の面積に対して、猫の額ほどの面積であればそれでも価値があることなのでしょうが、あまり評価に値する活動ではないのではないかと考えています。自分たちの今までの活動の正当性を主張するための、宣言や活動あるいは結果であればそれは歓迎できるものではないとも考えています。
私たちアスクルは、長年に渡りインドネシア製のコピー用紙を販売しているという立場から、これからも行動を続けます。
環境NGOとの情報交換やお客様からの要望をもとにして、バイヤー企業としての必要な主張をし、時には圧力をかけるということもしていきます。
それが様々なステークホルダーから評価されるような結果と双方の利益につながっていくと信じています。
今後、状況が良くなったり悪くなったりということの繰り返しが起きるかもしれませんが、それらの状況の透明性を高めていくことが成功の鍵だとも思っています。
そのほか、今回はアスクルがリアウ州ギアム・シアック・ケチル-ブキット・バツ自然保護区の一部で、森林修復再生を通じて地域経済の支援と生物多様性の保護にチャレンジする「20ヘクタールプロジェクト」のリスクやチャンス、そしてステークホルダーへの影響を検証、評価してもらう新しい仲間とのディスカッションもしてきました。このプロジェクトでは、現在進行中ですが、この半年間の活動で今後のリスクが具体的に見えてきたため、早めの手当てが必要だと考えています。
ここでも、何回も相手と話す中で、やっとやりたいことが具体的に見えてきました。
私がすぐ気が変わることもありますが、何度も会って、書いたりお話しすることでお互いの理解も深まり、双方ができることやりたいこと、チャレンジしたいことが見えてくるように思います。
出張時はPCは持たず、大好きなiPadとiPhoneで仕事をしますが、私は紙も大好きです。
書くということで指と脳が刺激され、発想やコミュニケーションが生まれると考えています。
キーボードやタブレットは所詮機械の一部。
合理的だと思いますが、想像や創造の世界は紙のそれとは別物だと思っています。
出張の帰りの飛行機で、いつも今後の活動予定が決まります。
もちろん、「紙に手書き」です。
1box link to 2trees.
1trees for the forst and the people in Indonesia.
Terima kasih.
Shunichiro AZUMA in TOKYO
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